この車、もう何回車検にだした事か

発売当初、爆発的な人気だったこの車の後継車は今でもあるが、もうすっかりデザインチェンジしてしまって、私にとっては魅力が感じられない。私が発売当初から乗り続けているこのデザインが、後にも先にも一番優れていると思う。もう何回車検に出したか思い出せないくらいだが、たまに同じ型の車に出くわすと、そのドライバーに目配せで挨拶したいくらいこの車に愛着がある。

私は元来、1つの車に執着するタイプではなかった。車なんて流行り廃りで乗り換える物。車検を2回以上通した経験なんて、それまではなかったのだ。それがこの車になってもう何度目かの車検だ。古くなってくるとそれなりにメンテナンスにも金や時間がかかり、走りも昔ほどは良くなくなっているとわかっているが、どうにも手離せない。車検から無事戻ってくると安心して、おかえりとボディを撫でてあげたくなるくらいだ。
(参考:フロントガラスがグチャグチャの車が売れた

当初は斬新だったセンターメーターも、今ほど便利ではないシートアレンジも、使い慣れてしまうとどれも愛おしく、長年連れ添った女房のようだ。バカな子ほど可愛いなどという言い回しがあるが、メンテナンスや車検にお金がかかってもそれだけ大切にしてやりたい。しかし本当の女房は次の車検前にもっと人数が乗れる車に買い替えようと言っている。買い替えたいのは本当の女房の方だ。私の車愛に理解を示さない。

しかし次回の車検では、法定費用の他に整備費用が相当額かかる気がする。あちこちを手入れしなければいけないし最近はエンジン音がどうも怪しい。これから車検までの間に、いかに我が家の大蔵大臣から予算を引き出せるか、私の手腕に愛車の運命がかかっているのだ。

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